ご挨拶

株式会社いつ和 第32期テーマ
「 有終完美(ゆうしゅうかんび)」

創業の志を未来へつなぐ、最後の一年

平素より株式会社いつ和をご愛顧いただき、また格別のご支援を賜り、心より御礼申し上げます。

私たちは創業以来、日本の伝統文化であるきものを通じて、お客様の人生の節目や日々のよろこびに寄り添ってまいりました。
きものは単なる衣服ではありません。
産地に受け継がれてきた技と美意識、つくり手の誇り、そして着る人とそのご家族の思い出を結ぶ、日本文化の大切なかたちです。

その価値を未来へつなぐため、当社は産地とのつながりを大切にし、地域のものづくりを支える取り組みを重ねてきました。
また、成人式をはじめとする人生の節目に、きものだからこそ生まれる家族の絆や感動をお届けするとともに、
きものを学び、楽しみ、日常に取り入れていただく機会づくりにも努めてまいりました。
これらは、産地復興と文化継承という創業時からの志を、具体的な行動として形にしてきた歩みです。

一方で、少子高齢化や生活様式の変化、消費行動の多様化など、私たちを取り巻く環境は大きく変化しています。
だからこそ今、伝統をただ守るだけでなく、時代にふさわしい形で生かし、
新たな価値として次の世代へ手渡していく責任があると考えています。
お客様、産地・取引先の皆様、地域社会、そして働く仲間に対して誠実であること。
それが企業として果たすべき社会的責任であり、変わることのない私たちの基準です。

第32期のテーマは「有終完美」です。
物事を最後まで丁寧にやり遂げ、美しく締めくくること。
そして、初めに抱いた志を、終わりの時まで貫き通すことを意味します。
創業者として社長を務める私にとって、今期は社長として最後の一年となります。
だからこそ、これまで支えてくださったすべての皆様への感謝を胸に、
一つひとつの仕事に真摯に向き合い、次の時代へ確かな礎を残す一年にしたいと考えております。

これからも私たちは、きものの魅力をより多くの方へお伝えし、お客様に安心してお任せいただける存在であり続けます。
伝統の価値を守りながら、新しい挑戦を重ね、産地と文化、そして社会に貢献できる企業を目指してまいります。

第32期も、変わらぬご指導、ご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

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株式会社いつ和 代表取締役社長 阿部 昇